藍と未来の一つ屋根の下
「ん…」


純は未来に声を出す隙を与えず、自分の唇で未来の口をふさいだまま唇を動かした。


未来の頭は真っ白のまま、出来事に思考が追いつかない。
頭では嫌だと思っているのに、身体は硬直して純を拒絶することが出来なかった。


未来の唇の上で純の唇がゆっくりと重なっていく。


「初めて?」


顔を離して純が笑った。


未来は首を振る。


「まじかよ!この前はまだって言ってたじゃん!
俺ミクちゃんの初めて狙ってたのになぁー。すっげー悔しい」


そう言って純は未来の手首を掴んだ


「でもミクちゃんまだ全然慣れてないね」


そのまま未来をソファーに押し倒す。


「待って。美咲たち帰ってきたらどうするの」

「大丈夫。しばらく帰ってこないからw」

やられた、と思った時は遅かった。

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