藍と未来の一つ屋根の下
味見しないと選べないでしょ

お友達になろ

「ミクーおきゃくさーん」


放課後の教室でカナとスマホで動画を見ている未来(みくる)は、クラスメイトから声を変えられた。


美咲とリー子はデートだと言って先に教室を出ていた。


「誰?」


「なんか2年の先輩」


未来はカナと顔を見合わせた。


「ミク2年生に知り合いいた?」
「いない」


カナと二人で教室を出ると、黒髪のロングヘアの背の高い女が立っていた。


「2年の足立だけど。下田未来(しもだみくる)ってどっち?」


「私だけど」


「ちょっと付き合って。一人で」


未来とカナは顔を見合わせた。


「どこに?」


「教室」


足立という2年生の女子はそういってさっさと歩き出した。
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