Honey Drop
「いただきます」
丁寧に両手を合わせご飯の有難みを今日も感謝する
「今日の煮物は1番かも…」
料理の腕を称えつつ箸を止める事なく口に運び続けた
「…う…ん………」
静かな部屋の中にその声は突然響いた
男性の存在を消していた為、唐突な声に再びビクリと体を震わし
口に煮物を運んでいた手は緩み床へと落下していった
「…あっち!!」
-ガンッ
「いって!!」
起き上がった拍子にテーブルへ頭をぶつけた様子だが…
状況は理解出来ていたものの
動く事ができず
男性の行動を暗闇で追うしか出来ないでいた