さよなら、Teacher

「あ…」

未亜が恵に気づく。続いて大翔も。


「未亜？どういうこと？ねぇ、大翔、どういうことなの？」

大翔は事態の飲み込めない恵に対し、チッと舌打ちをした。

「なんだよ、後、つけてきたのかよ」
「お土産…渡すの忘れて…すぐに追いつくと思ったから…
ねぇ、それより…

どうして？いつから？」


大翔はふうっとため息をつき、頭をかく。

「恵。お前さぁ、田舎くせぇんだよ。ダセえの。一緒に歩くならやっぱこっちだな。お前に未亜を紹介されてから、ずっと付き合ってるんだ」

恵が未亜を紹介したのは、付き合い出してすぐの頃だ。ということは、この一年近く、ずっと二股かけられていたというコト。