さよなら、Teacher

「…痛くて、辛くて…何でこんなコトしなくちゃならないんだろ。不快感しかない。
早く終わらないかな」

「…え…」

恵のつぶやきに、ヒロが絶句した。
乱暴にしていない。むしろ、壊れやすいものを触るように優しく慎重に触れたつもりだった。

「ずっと、そう思ってたのに。

ヒロ、世界が変わって見える」


恵の言葉にホッとして、ヒロは彼女の背中に頬を寄せた。

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