さよなら、Teacher
「ヒロ、せっかく変われたのに。あの子、恵さんの事が本当に好きなのよ。恵さんの為にしっかりしなきゃって。
なんとかならないかしら。学校に内緒にして、とか」


「私、そんなに器用じゃないんです。
それに、教師と生徒が付き合っているなんて知れたら、ヒロくんの将来に傷がつきます」


「恵さん…」


「ヒロくんなら、もう、大丈夫ですよ。

あと1カ月足らず、家庭教師も2回で終わりです。最後まできちんと勤めます。

奥様、どうか、最後までよろしくお願い致します」

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