【短編】彼の名前は宇宙くん

4月12日(金)

高校にもちょっとずつ慣れてきた今日、ちょっと気が緩んでいた私はまさかの寝坊をしてしまった。

「お母さんなんで起こしてくれなかったの!」

「起こしたわよ、あんたが起きなかったんでしょ」

いつも家出る時間まで後10分。

着替えて髪結んで...なんとか間に合うかも。

頭の中で逆算しつつ、急いで支度を終わらせる。

「いってきまーす!」

そう私が家をでたのは、結局始業10分前だった。

やばいこれ絶対遅刻だ...。

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