【短編】彼の名前は宇宙くん

教室に着いた頃には、すでに一限目が終わろうとしていた。

恐る恐る中に入ると

「なんだお前ら、2人仲良く遅刻かー?」

その言葉にクラスから冷やかしの声が上がる。一部の女子からは冷ややかな視線を向けられた。

「え、ちがいます!たまたま門の前であって...」


そう否定する私に、先生はあ、と閃いたように

「今委員会決めしてたんだけど、お前ら遅刻した罰として美化委員やれ」


「え?!」

「じゃあ、そういうことで!委員会決まった奴は昼休み職員室に書類取り来いよ〜」

そう言い残すと先生は、ひらひらと左手を振りながら教室を去っていった。

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