寂しがり屋の月兎
華やかに咲いては瞬く間に散っていく、儚く美しい花火。

あまりの美麗さに息を呑まれ、目を離せなかった。

ぎゅっ、と兎田が望の手を強く握ったような気がした。

望は余裕がなくて無意識に握り返す。

望は花火に見入っていて、他の全てを忘れていた。
< 125 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop