寂しがり屋の月兎
ぶんぶんと首を振り、眩しい緑を見て心を落ち着かせる。

「じゃあ映画行く予定立てちまおう」

てきぱきした三日月の指示のもと、今週末に出かけることと相成った。

「楽しみね。望」

「楽しみだね。望ちゃん」

美麗な二つの顔から微笑みかけられつつ、望は引きつった笑いを浮かべる。

三日月は呆れ、先程の望のように、公園の緑に目を走らせていた。
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