貴方のそばに居たい
何も見えなくなり髪の毛も銀髪から白髪に変わり聞こえていたり喋れたりは出来た…だけど手足は動かせなかった。
「咲夜…」
「妹様…お嬢様は?」
「お姉様は…また主人を気取ってるわよ…」
「お嬢様…らしい…ただ一度だけ…見たかったです…」
「咲夜!死ぬんじゃないわよ!」
「お嬢様…」
「お姉様…」
「馬鹿…死なないでよ…」
「お嬢様…私は…お嬢様…のところに来た時から…幸せでした…最後に一目見れて良かったです…」
微笑んで目を瞑る
「ねえ咲夜…寝てるだけでしょ?咲夜!起きなさいよ!命令してるのよ!」
「お姉様!咲夜は嬉しそうに眠ってるの…起こさないであげて…このまま…」
「まだ…話したいこと沢山あったのに…咲夜ーーー!!」
その声が紅魔館中に広がった。
「お姉様…咲夜は咲夜は…幸せだって…そう言ってた…だから最後は泣かないで…笑顔で贈りとどけよう?」
「うん…」
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