恋、キタル。
「くしゅん。」



『寒いから風邪ひくなよ。』



そう言って晴海は自分のマフラーをあたしに巻いてくれた。



それだけなのにドキッとしてしまう。



顔熱いし…


あたし今日変だ。



『さて、腹へったし飯でも食いに行くか。』



そう言って車に戻ろうとした時…



前を歩く晴海がかすんでゆく。



『おいっ!!?』



叫ぶ晴海の声。



その声も遠退いていった…


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