恋、キタル。
『今?9時過ぎだけど?』


9時!?



あたしそんなに眠ってたの?!



「あたし、帰らなきゃっ!」


慌ててベッドから立ち上がろうとした。



フラッと立ちくらみがして晴海に寄りかかる。



『ほらっ、まだ熱あるんだからさ。ムリすんなよ。明日は日曜なんだし、今日は泊まってけよ。』



あたしを支えながら晴海が言った。
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