ヒロインvs悪役
でも、そんな呑気なことを思ってるうちに
「....足くじいちゃったぁ....、光くん、保健室まで連れてって?」
目の前で唖然としている光に声をかける竹平さん。
「.....え、」
突然のことに固まる光と私をよそに
「お願い....っ、自分じゃ立てないの...」
うるうると目に涙をためる竹平さん。
さすがの光も、目の前で転んだ人をほっとけないのか竹平さんに手を貸し起き上がらせていた。
「ありがとう光くんっ」
さっきまでの涙はどこへ消えたのかニコニコと光の手を掴み
「.....肩かしてくれる?」
そう言いながら光の肩に腕を回す竹平さん。