ヒロインvs悪役

光と竹平さんの距離は0センチ。



そんな密着する二人を呆然と眺めていると、ふいに竹平さんが私を見た。


ニヤっと口角をあげて挑発気味に私を見てくる。



どうだ、羨ましいだろ?


とでも言いたげに。




チクチクと胸が痛むのと同時に、もやもやと黒い感情が私の仲を渦巻いていく。



......これが嫉妬ってやつなんだろうか。




光の肩をかりて教室を出て行く竹平さん。

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