ヒロインvs悪役
次の日
「光く~ん!移動教室一緒に行こぉ?」
「え?」
「怪我....痛くて....」
竹平さんは自分の怪我を徹底的に利用するようになった。
移動教室はもちろん、お昼に購買に行くのだって一緒だ。
しまいには
「一緒に帰ろ?」
とまで。
「朝ね車で来たんだけど、お母さん迎えに来れないらしいの。だから光くん。自転車の後ろ乗せて?」
......だめ。
そこは私の場所なの。
私の場所、取らないでよ.....っ