ヒロインvs悪役
次の日の放課後、私は光と竹平さんがいる駐輪場に向かった。
そこで私が見たのは
「あのねぇ、光くんっ。私、光くんのこと好きになっちゃった」
竹平さんが光に抱きついて告白してるところ
だった。
触らないで、....光に触らないで、
黒い感情は止まることなく私の心を満たしていく。
ーーー言わなくちゃ。
言葉にしなきゃ伝わらない。
私の気持ち、伝えなきゃ。
「ーーー....光!!」
思いっきり叫んだ。
久しぶりに光の名前を呼んだ。
光と竹平さんが驚いたように私を見てくる。
二人の近くへいくために、一歩踏み出す。
「....玲ちゃん、どうしたのぉ?」
ニヤニヤと私を見てくる竹平さん。
私はぎゅっと拳を握りしめる。
言おう、言うんだ!
「.......光、好きだよ」