ヒロインvs悪役
「大好きとか.....可愛すぎるだろ!
あー、もう本当玲可愛い。
必死に本音話してくれた玲も可愛い。
嫉妬してる玲も可愛い。
ーーー.....玲、好きだよ」
とろけてしまいそうなくらいの甘い声私の耳元で囁く光。
ボボボッと顔が赤くなるのがわかる。
どんどん身体が熱を帯びていく。
「....は、ちょっと待ってよ!
光くんどういう事!?
光くんが好きなのは私でしょ?」
そんな中焦ったように声をあげたのは竹平さんだった。
「俺が好きなのは玲ひとりだけだけど」
「は!?何言ってるの?」
「だから、俺は玲が好きなの」
竹平さんの顔が鬼のようになっていく。
「こんな女のどこがいいのよ!!」
私を指差し叫ぶ竹平さん。
…な、にか言わなくちゃ。
でも私にいい所なんてないのは事実で、口下手だし反抗もできない。
でも、光が堂々と私のことを好きだと言ってくれたんだから、私も…!