ヒロインvs悪役
「竹平さん、やっぱ俺 玲しか好きになれないや。
もう普通に歩けるみたいだし、一人で帰れるよね?
俺今から泣き虫玲ちゃんのこと慰めなきゃだから失礼するね」
「はっ、」
唖然とする竹平さん。そんな竹平を見ていたら、ふと浮き上がる身体。
「…、ひか、る?!」
かつ、担がれてる!?
片手でひょいと光かつがれた私の身体。
そのまま光の自転車の荷台に乗せられた。
「さ、帰ろ?」
「え、」
「たくさん頑張ってくれたから今日はデートしよっか。俺今すごい機嫌いいから玲の行きたいとこ行こう」
「…うん。じゃあ、あそこの噴水のところ、がいい」
「あそこって…」
うん。光が私に告白してくれた場所。
大切な思い出の場所。
大好きな人と、結ばれた場所。
END
Part3