ヒロインvs悪役
…龍?!


龍は佐田さんと一緒に行ってたはずじゃ?


でも今はそんなことどうでもいい!


龍が私を庇ってくれた。

「は、」

女の子達が龍に怯えている。



「言える勇気がねぇんなら最初から言うな」


それだけ言うと、龍はポケットに手を突っ込み歩いて行ってしまった。


ーーー追いかけなくちゃ!

「…龍!!ありがとう!」


龍追いつきお礼を言うと

「は?何?お前のためじゃないから」




そう言い、また歩いて行ってしまった。


いつも通り冷たいけど龍が私を助けれくれたのは事実で、心がとても暖かい。



龍のこと、好きだなあ。


…やっぱりちゃんと言おう。



まずは佐田さんに言おう。

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