ヒロインvs悪役
「えっと、ごめん。何言ってるかよくわからないんだけど」


「だからあの、私は龍と一緒に帰りたいし、デートもしたいんです。だから龍と私の時間を取らないでください…!」



風が強く吹き、私の髪を舞い上がらせる。

お気に入りの香水の匂いはもうしない。

空に雲がかかっていく。雨の匂いがする。














「うん。あのさ、勘違いしてるのかわかんないけど 、

私と龍は確かに幼なじみだけど

恋人でもあるから何で貴方にそこまで言われなくちゃいけないのかわからないんだけど」

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