ヒロインvs悪役
「あ、それより!まだ教えてもらってないよ、この前のリップどこで買ったのか!」


サナがニコニコしながら聞いてくる。

そういえば、そんなこと言われてたな~

サナはオシャレだからね。


「そうだったねっ、あのリップはこの前のリップと同じ会社の新作だよ」

「へぇ~、そっか。わかった!」



そう言いながらサナはポーチを取り出し、化粧直しを始めた。

そのポーチの中身はほとんど私と同じ。


私の使っているものがサラにも合うんだって。


「姫ー、この前姫に告白してきた人いるじゃん?
あの人紹介してくれない?」

ユカは彼氏が結構な頻度で変わる。


中々自分に合う人がいないって嘆いてたな~


その度、私に紹介してほしいも頼んでくる。


…頼られるって嬉しいなあ。

「わかったよ。一回聞いてみるね」
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