ヒロインvs悪役
だって、

サナとユカ、私のこと見てない…。


え、
携帯、見てるの?

もしかして私が話している間もずっと携帯見てたの?

サナ、ユカ…?




「あ、終わった?」

「もう姫ったら、話長いよ~」



よくやく目があった二人の顔は、心配そうでも、迷惑そうでも、怒っているわけでもなく、

…ただただ無だった。

まるで私なんかどうでもいいように。
関係ないかのように。










「…えっと、、私の話聞いててくれた…?」



「聞いてたよ~。ね?サナ」



「うんうん。聞いてた聞いてた。あれでしょ?
悪口言われたみたいな。でもそんなのいつものことじゃん?大丈夫でしょ」





「だよね~。私もそう思う。それに姫可愛いんだから男が守ってくれるでしょ」


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