キミの運命の人は俺じゃない
「教えてもいいけど、先に俺の質問に答えてよ」


「なによ!」

「…湊と寝たんだろ?

あいつ何回お前を抱いた?」

「、、、、、」

「答えないなら俺も教えない。
一回か?」

「、、わかんない、、、゙」

「えっ?」

「わかんないわよそんなこと!何回かなんていちいち数えてないからわからない!かっ数えられないくらいやったわよ!悪いっ!?」

真っ赤になりながら大きな声で叫ぶと

虎太朗の笑い声が聞こえた。
 
「へーそうなんだ。
亜沙美、いいこと教えてやるよ。

あいつは、同じ女は二度と抱かない…しかも一晩だけでたった一回しかやらない。
俺が知る限り、何度も抱いた女はいない。



っと、もう同乗時間だな。

じゃあな、切るよ」

「ちょっと!」

通話が一方的に終わり、切られた携帯を見つめて虎太朗に言われたことを考える。

恋愛偏差値ゼロの私には、何がいいことなのかさっぱりわからない……。

「オペ後だから、、、でしょ?
私がはじめてだったから、一回じゃ満足出来なかったってこと?、、、ちっともいいことじゃないじゃない!!虎太朗のばか!」

経験豊富な女しか相手にしてないんだ、、、、昨夜の優しいアイツの顔が頭に浮かびチクリと胸が痛んだ。











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