キミの運命の人は俺じゃない
恵ちゃんに白状させられた夜゙佐久間湊"という男について私はいろいろ聞かされた。

「長田先生、ズルいですよーうちの病院の二代イケメン独り占めしてぇ~」

お酒でほんのり赤く頬を染めた恵ちゃんが可愛く口をとがらせる。
素直にこんな可愛い表情ができる恵ちゃんをいつも羨ましく思う。

「晒名先生とは学生時代からのお友達で仲良しですしぃ、しかも今度はあの佐久間先生ですよー羨ましぃなぁ。」

「いや、だって佐久間先生だよ?あの人来るもの拒まずで有名じゃない。一回寝たら二度目はないって」

「先生?間違ってます!
確かに来るもの拒まずですがそれはこちらから言い寄った場合です!
話を聞く限り声かけてきたのは向こうからですよ?
そんな人、いままで私の知りうる情報の中には存在しません!
学生時代から一人もです!!」
興奮した恵ちゃんがバンとテーブルを叩いた。
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