キミの運命の人は俺じゃない

会場をでたあと私たちは近くのホテルで一晩過ごした。

はじめてだなんて知られるわけにはいかなくて、痛さを叫びそうになった瞬間佐久間に唇を塞がれた。

「オペ後ってアドレナリンでて興奮してるから、悪いけど優しくないよ俺。
激しいけど大丈夫？｣
とくつくつ笑っていたが、その手はとても優しくて、そこには愛があるんじゃないかと勘違いするほど優しい口付けが何度も落とされ私は佐久間と恋人かと錯覚するような夜を過ごした。