キミの運命の人は俺じゃない

当時、俺には気になる女の子がいた。

バイト先のそばにあるケーキや内のカフェで働く笑顔の可愛い女の子。

左薬指に光る指輪にはすぐにきがついた。

彼女は虎太朗の婚約者の"葵ちゃん"だった。

ずっと一途に真っ直ぐに彼女を愛してやまない虎太朗が羨ましかった。

ふと、長田亜沙美の言葉が頭にうかぶ。

「あんたたちみたいにたった一人の運命の人にであいたーい!」

俺もそんな一人と出会えるんだろうか?

いいや、運命なんてくそくらえだ!!

欲しいものはどんな手をつかってでも必ず手に入れる!!

運命なんて自分で掴みとるものだ!!
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