キミの運命の人は俺じゃない
「…後腐れなく寝たいなら、外科の佐久間先生がいいんじゃない?」


「 ぶっっ!」

今度こそ俺はビールを吹き出した。

「イケメンだし、来るものは拒まない、一度寝た相手とは二度と寝ないって話だもんね」


いや、確かにそうだったがいったいいつの話だよ!!

俺は彼女に恋をしてから女には一切てを出していない。

クールなイケメンに徹していた筈なのに、そんな噂が彼女の耳に入ってしまい、俺は昔の自分をとてつもなく呪った。


落ち込む俺にさらに追い討ちをかける一言がはなたれた。


「佐久間先生?

外科の佐久間、、、、知らない!

誰、それぇ??」


虎太朗が苦笑いしながら俺の肩をたたいた。
< 71 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop