運命~一期一会~
第一章~大阪上陸~
夜中の高速道路
「大阪に入りました~」
『イェーーーイ』
深夜の高速道路を大阪方面に
走らせている車内は
謎のテンションで盛り上がっていた。
「ミナミまで後1時間ぐらいじゃね?」と
呑気な事を言ってるのが
僕の友人のユウキである。
「そのぐらいなんじゃね?」と
携帯をいじりながら適当に返事をするのが
僕、リュウである。
車の窓を開ければ凍える寒さの風が
吹き込んでくる真冬の深夜に
なぜ大阪に向かっているのかというと
僕のバカな友人のユウキが地元に居ずらく
なったからである。
「リュウ月曜は仕事?」
そう聞くユウキは
5日前に仕事を辞めている。
大阪に向かっている理由が
現場仕事を飛んでいて探されているからだ。
「普通に仕事あるよ」
そう答えるとちょっとテンションが下がっていた。
「ま~月曜の朝までに帰ればいいから
全然遊び倒せれるって」
そう言うとあからさまにテンションが戻っていた。
「もうすぐミナミ着くぞ」と
運転しながらユウキが言う。
携帯の画面を確認すると
時刻は深夜の2時を超えていた。
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