できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
そのままふたりはキスをして体を重ねた。

吐息がまざり、全身が司の熱いくらいの体温に包まれたとき、桃の目から涙が流れた。


こんなにも満たされた気持ちになれたのは何年ぶりだろう。


もうこんな時間は自分には来ないと思っていたのに…。


司が寂しさも孤独も過去の悲しみも、桃のすべてを包み守ってくれるような感覚に桃は涙をこらえられなかった。
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