できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
寂しさを感じても桃自身も忙しくて司に連絡もあまりできなかった。

「桜木先輩、高原企画の打ち合わせ、今日に変更になったこといい忘れてました。10時からです。」
「え?いま、9時半ですけど?」
「はい」
後輩の言葉に桃は書類をかき集めて急いでフロアを出た。
『ドンッ』「わぁっ!」
角を曲がったところで桃は誰かとぶつかり後ろに倒れそうになる。
とっさに相手が桃の腕を掴んでくれて桃は転ばずにすんだ。

「あっ課長。」
「桜木」
久しぶりにみる司は疲れた顔をしていて少し痩せて見えた。
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