できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「ん?昨日借りたキーケース?」
「違う。キーケースは同じだけど、中身は合鍵。」
「?」
「桃が無理しない程度にうちに来ないか?週末だけじゃたりない。」
司の言葉に桃は満面の笑みになる。

「嬉しい。」
「いつでも好きなときに来てほしい。」

桃はふたりの関係がまたひとつ進めたような気がした。

そのままふたりは寄り添い唇を重ねる。


幸せな時間。ふと過去の傷がチクリと痛んだことに桃は気づかないふりをした。
< 122 / 317 >

この作品をシェア

pagetop