できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
司の気持ちが一気に離れてしまったような気がして喪失感に似た心を抱えたまま目の前の書類を片付けた。


「先輩、昨日の予算でました。会議用に他の資料もコピーしますか?」
準一の言葉に桃は書類に手を伸ばし
「私が確認してコピーします。ほかの資料も私の手元にあるので。」
と伝え席を立った。
『ガタンっ!』「先輩っ?」
立ち上がった瞬間足元がふらついた桃に準一が思わず立ち上がる。
「大丈夫です。ごめんなさい。」
桃は準一が何かを言いかける前に立ち去った。
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