できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「走るな!」
司の声と同時に桃の腕がひかれる。

桃は司の胸に引き寄せられた。



我慢していたものが一気に溢れだして桃は涙が止められなかった。

「今日、ずっと考えてた。」
「嫌だ。聞きたくない。」
司の言葉が怖くて桃は耳を塞ぐ。

そんな桃の手を大きな司の手が包む。

「桃。」
桃が司を見ると司は優しい目をしていた。
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