できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「大丈夫か?」
たまたま一緒になったエレベーターで司が桃に声をかける。
「うん。」
「大丈夫って顔色じゃないけど。まだ。残業しないで帰れよ?」
「うん。」

司の部屋から自分のアパートに戻り日常が戻ってきた。

司が企画したイベントはかなり評判がよくイベントプランナーとしての人気が更にあがり司は出張や外回りの仕事が増えた。

思えばエレベーターで直接言葉を交わしたのは1週間ぶり。

桃はプロポーズの返事ができないままだった。
< 172 / 317 >

この作品をシェア

pagetop