できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「…先輩?どうかしました?」
階段の上で真っ青になりすこし足が止まった桃に準一が声をかける。

「大丈夫…です。」
階段を落ちたときの映像がよみがえり一気に全身がこわばる。足が震えてうまく動かない。がちがちと歯がなりそうだった。

「いや、大丈夫って感じじゃないですって。」
「大丈夫…。」
桃はぎこちなく一歩を踏み出す。
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