できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「終わり!」
「ありがとうございました。古い電球と脚立を戻してきます。」
桃がそう言うと司は「相川!」と通りかかった準一を呼んだ。
「脚立と電球、総務課に返してきて。」
「はい。」
準一はさっと古い電球と脚立を持つ。
「あっ私が。」
「いいの。こういうときは甘えるんだよ」
司は桃の頭をまた撫でて自分の机に向かった。
「そうですよ。こういう時は男に頼ってくれないと。特に俺に。」
準一はにやっと笑い階段を降りていった。
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