できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「久しぶりだな。」
その声を聞き違えるはずがない。


司の近くには社員が集まった。

誰からも好かれていただけある。

ちらりと司の方に目を向けてもその姿は見えなかった。

「ちょくちょく、お邪魔します」
と司は挨拶すると会議室に向かった。


司のもとへ行っていた準一が自分の席に戻る。

「紺野課長、さすがっすねー。開業して3か月で同じようなコンペ3つ掛け持ちしてるらしいっすよ。もう決まった企画も進行中らしいし。」
「そう。」
そっけなく返事をしてもやっぱり気になる。
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