できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「桜木さんの企画案は実にまとまっていました。このまま実際に形にするのには最適だった。そのくらいどの計画よりも綿密に考えられていました。」
「ありがとうございます。」
桃は頭を下げる。

「でもね。」
桃が顔をあげると総評をする担当者が苦笑いしながら話し始めた。


「今後のために聞いてください。少々厳しいかもしれませんが、あなたの企画には面白さがないんです。真面目すぎて、企画にわくわくしたり、形にしたらどうなるか期待が膨らまない。枠にはまっているんです。」
言葉が心に突き刺さる。
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