できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀

夢のような時の魔法をあなたと

「桜木先輩、ここ教えてください。」
「はい。ここはこっちの長さを出して打ち込んだらここをクリックして」
準一は桃を見た。

「ちょっと、相川くんちゃんと聞いてる？」
「いえ。先輩、またきれいになったなぁ～と思って。」
「もう。教えないよ？」
「すみません。」
桃は怒ったような顔をしてすぐに微笑んだ。

「明日から休むから、よろしくね？」
「はい。友だちの結婚式でしたっけ？」
「うん。北海道でね。」
「いいなぁ～。おみやげ期待してます。」
「はいはい。」
桃の笑顔に準一はどきどきした。