できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「大丈夫。」
その声に桃は目を閉じて司にすべてを預けているように見えた。どんどんと桃の震えが落ち着くのが準一にもわかる。


準一はそっと病室をあとにした。


「桃、赤ちゃん大丈夫だって。とっさに桃がお腹をかばったんじゃないかって。頑張ったな。」
桃は不安や緊張が途切れて司に抱きつき泣いた。
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