できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「あー。」
エコーを見ながら医者のあげた声に司と桃は一気に緊張した。

「おふたりは性別知りたいですか?」
『はいっ』
「これ、見えます?男の子だね~。」
司と桃は顔を見合わせて微笑み合った。

エコーで赤ちゃんの無事を確かめてから桃は司にがっしりと支えられながら車に乗り込み自宅へ戻った。

その車のなか、桃はぼーっと一点を見つめてなにも話さなかった。
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