できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
ぼーっと悩む桃のお腹にブランケットをかけると桃は元気がなく微笑んだ。

司は桃を後ろから抱き締めるように座る。

「体、冷えてるじゃん。」
「ごめん。」
司は自分のシャツを脱ぐと桃の肩にかけて、その上からもう一度抱き締めた。

「桃。」
「ん?」
「なんのために俺がいると思ってんだ?」
「ん?」
「ひとりで考え込んでもいいことないぞ?」
「……。」
「俺にはわけてくれないのか?」
「……。」
桃は司に頭をもたれかけて目を閉じた。
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