できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
大きな荷物
「あちゃちゃ~」
佳子が桃を見送ると、司が駆け込んできた。
「桜木は?」
佳子と面識のある司は佳子に聞く。
「トイレです。」
「よかった間に合った。」
息を切らしている司に心のなかで、桃、あんたいけるかもよ!と話しかけた佳子。
「じゃあ、これ。」
佳子は桃から渡された物を司に渡した。
「あの子、緊張しすぎてたぶん吐いてますよ、今頃。」
「え?」
司の顔が心配している。
「ダメなんですあの子。緊張しすぎると胃にくるんです。たぶん真っ青な顔で来ますから、カツいれてあげてください。」
「わかった。」
佳子はにやけながら会議室を離れた。
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