できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
司が廊下で待っていると真っ青な顔の桃が来た。
司を見て自分が佳子に預けた荷物をすべて持っていることに気づき駆け寄る。
「あれ?すみません。」
司の持つ荷物に手を伸ばすと司は桃が届かないように持ち上げた。
「?」
「1回座れ。」
「…はい。」
桃が座ると司が荷物を持ったまま座った。
「いつも一生懸命で誰に対してもどんな仕事に対しても真面目に真剣に向き合う桜木を見てきた。いままでどんな雑用だって、みんなが嫌がるめんどくさい仕事だって嫌な顔せず頑張ってきただろ。ちゃんと俺のデスクから見えてたよ。」
自分の頑張りを誰かが見ていてくれたとわかっただけで桃はいままでのことが無駄じゃなかったと思った。
ちゃんと見てくれている人がいた。わかってくれている人がいた。嬉しくて泣きそうなのをこらえる。
「ちっさいことから普通ならひとりで抱えられないような大きなことまで着実に積み上げてきただろ。」
「……。」
「大丈夫。桜木は大丈夫。俺が保証する。」
司はまっすぐに桃を見つめる。
司を見て自分が佳子に預けた荷物をすべて持っていることに気づき駆け寄る。
「あれ?すみません。」
司の持つ荷物に手を伸ばすと司は桃が届かないように持ち上げた。
「?」
「1回座れ。」
「…はい。」
桃が座ると司が荷物を持ったまま座った。
「いつも一生懸命で誰に対してもどんな仕事に対しても真面目に真剣に向き合う桜木を見てきた。いままでどんな雑用だって、みんなが嫌がるめんどくさい仕事だって嫌な顔せず頑張ってきただろ。ちゃんと俺のデスクから見えてたよ。」
自分の頑張りを誰かが見ていてくれたとわかっただけで桃はいままでのことが無駄じゃなかったと思った。
ちゃんと見てくれている人がいた。わかってくれている人がいた。嬉しくて泣きそうなのをこらえる。
「ちっさいことから普通ならひとりで抱えられないような大きなことまで着実に積み上げてきただろ。」
「……。」
「大丈夫。桜木は大丈夫。俺が保証する。」
司はまっすぐに桃を見つめる。