できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
その時「桜木さん」と桃の順番が呼ばれた。
司は先に立ち上がり桃の手を引く。大きな手は温かくて力強い。
「大丈夫。がんばれ。」
立ち上がった桃に荷物を返すと司は桃の背中を思いきり叩いた。
「いった」
「部下への俺なりの励ましだ。がんばれ。行ってこい!」
「はい!」

桃は唇を噛み締めて会議室にはいった。


叩かれた背中がプレゼン中まるで司がすぐ近くで見守ってくれているようだった。
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