できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
「桜木さん、これ持っていって。」
「はい。」
自分の部署に戻ろうとする桃に声がかかった。新しいイベントの広告が段ボール一箱。ポスターが一箱。

桃は重ねて持ち上げた。

重いっ!
ふるふるとしながら自分のフロアへ運びはじめた。
エレベーターを降りようとして前が見えず小さな段差に躓くと突然重かった段ボールが軽く感じた。

段ボールでその原因が見えない。

誰かにぶつかった?

その時更に段ボールが軽くなった。
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