できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
少しして、司は桃から体を離した。

桃は慌てて涙を手で拭おうとする。

その手を司が止める。

司よりも背が低い桃の顔を少しかがんでのぞきこむ司。

「桜木。」
「?」
「好きだ。」
司は大きな手で桃の涙を拭うとそっと口づけた。
< 78 / 317 >

この作品をシェア

pagetop