できすぎる上司♂と不器用すぎる部下♀
やっと司から離れた桃は司のアパートでシャワーを借りた。ひととおり化粧道具を持ってきていた自分を誉めた。
鏡に写る自分を見てこれは現実なのかと問う。

夢なら覚めないでほしい。




シャワーを浴びて自分から司と同じシャンプーの匂いがすることにもにやけながら支度をすませて浴室を出ると司がベランダに立っていた。タバコを吸っている。

まだ寝癖のついているその姿にきゅんとくる。
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