年下幼なじみにずっと愛されてました
1か月後、私は保健室登校から始めた。
学校に行くことが怖くて仕方なかったけど、結衣が頻繁に来てくれた。
なんならしばらく私と保健室で授業を受けてくれていた。
保健室に訪れる先生たちや仲の良かった子たちは優しくしてくれるものの、どこかぎこちなく、気を遣われてるのが感じとれた。
それでも徐々に教室で過ごす時間が増えてきてたなか、私はあることを耳にした。
『あー、遥くんに会いたいな!!あの先輩たちのせいで遥くん転校しちゃったし。さすがにやばかったよね、あの先輩たち』
『ねー、いくら遥くんがすきだからって白石さんの髪切って怪我させるとかやばすぎ。』
『退学になってようやく過激な遥くんファンが減ったと思ったら遥くんがいなくなるなんて思わないじゃんー。』
待って、どういうこと?
転校?いなくなる?
……遥、が…?
トイレの個室の中で私はしばらく硬直していた。
抜け殻のような状態で、結衣のもとへ行き、真実なのか尋ねた。
『……本当。七瀬くんは転校した。』